Spot 01

糸のまち須坂

明治から昭和にかけて世界に知られる製糸の町として栄えた須坂。製糸業を軸にさまざまな産業が歯車となって発展し形成された“蔵のまち並み”をゆっくり散策すれば、歴史を感じる建物に出会うことができます。

笠鉾会館ドリームホールA機能分散型総合博物館所要時間:40分

蔵のまち並みにある機能分散型総合博物館のうちの1つです。常駐する学芸員が市内の文化や文化財をご案内します。江戸時代の庶民の暮らしや須坂藩にまつわる資料のほか、須坂市で毎年7月21日から25日に開催される祇園祭の祭屋台と各町の笠鉾11基を保管、展示しています。

須坂市有形民俗文化財にも指定されている笠鉾は、疫病を招く疫神を笠の上部にある依代と呼ばれる飾りに集め、大神輿を守る役割がありました。次第に、各町でその装飾を競い合うようになり、絢爛豪華な意匠が施されるようになったと言われています。
※閉館中 2021年7月にリニューアルオープン予定

徒歩約2分

ふれあい館まゆぐらB機能分散型総合博物館所要時間:10分

博物館分館として糸稔り器や蚕棚、製糸会社のラベルなど製糸関連資料を展示しています。海外で高い評価を得ていた須坂の生糸。その歴史を伺い知ることができます。

明治期に建てられた旧田尻製糸の繭の保存庫・繭蔵を移転・改修した施設。間口7.2m、奥行18m、3階建の建物で、湿気や温度変化に弱い繭を守るため、通気性のよい構造になっています。休憩スペースもあります。国の登録有形文化財。

徒歩約1分

クラシック美術館C所要時間:30分

明治から昭和まで生糸のまちとして隆盛を極めた須坂市の一角、蔵のまち並みには、製糸家の屋敷や繭蔵などが数多く現存しています。その蔵の町並みの入り口に佇むクラシック美術館は、呉服商、銀行業、製糸業などで功績を残した牧新七(まきしんしち)によって建てられ、現存する須坂市の伝統的町家のなかでも最大規模を誇る建物のひとつです。当時の風格を感じさせる一枚板ケヤキ材や天井の梁などが見どころです。

館内には日本画家・岡信孝氏から寄贈された民芸品のコレクション約2000点から、大正~昭和初期の着物約250点を中心に、大正ガラス、李朝の家具などが展示されています。須坂市指定有形文化財。

徒歩約7分

旧越家住宅D所要時間:20分

旧越家住宅は、製糸王と呼ばれた越寿三郎(こしじゅさぶろう)ゆかりの建物です。明治45年、寿三郎は息子泰蔵(やすぞう)の婚礼に際してこの建物を購入しました。かつて住宅のある一帯は、寿三郎の創業した山丸組の敷地で、住宅の南側に山丸組本店があり、製糸工場や回遊式の庭園がありました。

山丸組は旧須坂町だけでなく、現さいたま市や愛知県安城(あんじょう)市にも工場を持ち、最盛期には8千人の従業員を擁する国内屈指の製糸企業でした。須坂でいち早く電話を架設し、番号が1番であったことから別名山丸(やままる)壱番館(いちばんかん)と呼ばれています。住宅の客座敷は3部屋36畳の広さで、主屋の背後には、重厚な切妻造りの土蔵が2棟建ち、繁栄の名残をとどめています。大正8年米国絹業協会視察団が須坂を訪れた際、一行をもてなしたのもこの住宅でした。

平成10年、建物を須坂市が譲り受け、同15年9月、主屋と二つの土蔵が国の登録有形文化財となりました。旧越家は、春木町住民による「旧越家ふれあいクラブ」が管理を行っています。越寿三郎の功績や製糸工場の様子などの紹介があり、学習や交流の施設として、製糸のまち須坂の観光拠点として活用されています。
国の登録有形文化財。

徒歩約2分

旧小田切家住宅E機能分散型総合博物館所要時間:30分

小田切家は幕末まで須坂藩の御用達を勤めていた家で、江戸期の建物は明治3年の須坂騒動によりそのほとんどが打ち壊しにあったと考えられており、現在に見る一連の建物群の姿は明治時代に小田切辰之助が再建したものです。

小田切辰之助は有数の製糸家であり、蚕種の品質を管理する蚕種大総代に任命された(明治6年)他、日本で最初の製糸結社である東行社の創立に加わり(明治8年)、明治17年には俊明社を創立しました。また、銀行の設立や水道の敷設に協力するなど、須坂の発展に大きく貢献しています。

住宅にほど近い中町は、江戸時代から続く須坂の中心地かつ交通の要所であり、交差した2本の旧街道沿いには、明治時代から大正時代にかけて建てられた土蔵造の町家が多く残されています。旧小田切家住宅はその内の1つでありますが、昭和30年代までは敷地が現在の西側にも広がっていました。現在の敷地には、主屋・長屋門・店・土蔵等が一体として残っており、製糸業が盛んだった当時を偲ぶ代表的な建物です。博物館分館として土蔵にて明治から昭和にかけて栄えた製糸業と小田切家に関係する商家の展示をしています。
長野県宝。

徒歩約5分

旧上高井郡役所F所要時間:10分

大正6(1916)年に建設、大正15(1926)年まで上高井郡役所として使用された建物。役所の閉鎖後は上高井郡連合事務所、長野県経済部出張所などに利用され、郡政・県政の中核を担ってきました。瓦葺、上げ下げ窓を持ち、水色のペンキを施された木造の洋風建築です。また、1階2階にはそれぞれ、市民交流室と多目的ホールがあり、市民のクラブ活動などに幅広く利用されています。
須坂市指定有形文化財。

市内で食事

たくさん歩いたあとは市内で食事。みそすき丼もおすすめです。かつて須坂の製糸業が繁栄していたころ、世界に輸出する生糸を、横浜などから訪れた買い付け商人へのおもてなしとして、須坂の工場主がみそ味のすき焼きを振る舞ったのが始まりです。須坂の伝統野菜「村山早生ごぼう」を使い、全国に誇る“須坂みそ”で味付けした大正ロマンあふれるすき焼きどんぶりをお楽しみください。